カナロアの眼
著者:Serge Kahili King
情報(2001)

名称
古いハワイの神話では、カナロア(Kanaloa)は海の神であり、癒しの神です。また、創造の神カネ(Kane)の親友で、彼らは一緒に旅をし、聖なる飲み物であるアワ(awa)を分かち、彼らの杖で地面を打ち新鮮な水を噴き出させたのでした。数少ないカナロアの像は、他の神々の描写とは似ず、丸い眼によって表わされます。カウアイ島の伝統によると、もしカナロアの眼を覗き込めるなら、上の様な模様が見えます。ハワイ語ではカナロアは、「貝殻、ある種の幼魚、カホオラウェ島の別名、安全な、しっかりして、安定し、確立した」をも意味する言葉として用いられます。この言葉の語根 ka-na-loaは、「偉大なる平安、または偉大なる静寂」を意味します。この言葉はまた、「全面的な自信」という意味を含んでいます。フナ・クプア(Huna Kupua)訳注1の秘伝では、カナロアは核である自己、あるいは自己内宇宙の中心を象徴します。
模様
全体的にこの模様は、全ての物事の象徴的相関性を示すアカ・ウェブあるいは、生命の蜘蛛の巣を表わすものとして見ることが出来ます。この観点によると、中心の星型は蜘蛛またはシャーマン、あるいは自分が生命の織り手(ドリームウィーバー)なのに気づいている個人を示唆します。
他の観点では、8 本の線は霊的な力である「マナ」を表わします。なぜなら「マナ」は枝分かれした線を意味するからです。そして8という数はハワイの伝統では偉大なる力の象徴です。4 つの円は「アロハ」または愛を表わします。なぜならレイまたは花冠は愛の象徴であり、それが円形なので、ハワイ語では形体としては円を意味するからです(例えば、ハナレイは円形の湾という意味)。アロハの語根の一つ ha は生命を意味し、数字では4で表わされます。総合してこれらの円と線は発展させるべき理想である愛と力の調和を象徴しています。
星型はアウマクア(Aumakua)あるいは高次の自己を象徴する中央にある点と、精神的な自己であるロノ(Lono)を象徴する輪、フナの七原則を象徴する星の七つの角によって構成されています(星型の周りの輪は身体的、あるいは無意識的自己のク;Kuを象徴します)。星型の一角は必ず下を向き、ウェブの直線と繋がっていて、内的存在と外的存在の連結を象徴しています。
エネルギー
カナロアの眼のシンボルは、ハワイ語で ki として知られる聖なるエネルギーを放射します。このエネルギーは癒しや、身体的、精神的機能の促進など、多様な目的に用いられます。多くの人々はこのシンボルの近くに手や指、頬や額を持っていくと、このエネルギーをくすぐったさ、流れ、あるいは押圧感または冷感として感じることが出来ます。このシンボル自体が、部屋や場所の物理・感情・精神的な調和をもたらす助けをします。このシンボルを瞑想の中で注視したり、調和が必要な何かの近くに持っていくと、このシンボルが発するエネルギーを直接利用できます。このシンボルを他のエネルギー源の後ろか前面に置くと、そのエネルギーを増強し、調和させます。
訳注1:フナ・クプアについては、情報(2001 年)として和訳されています。